音声ブックとは何のことでしょうか。スクリーンリーダーが稼働しているパソコンを音声パソコンと言います。スクリーンリーダーが稼働しているブックとは?
Chromebook でスクリーンリーダーが稼働している状態を、勝手に音声ブックと名付けてみました。音声ブックで何ができるか、今から検証したいと思います。
筆者はChromebook を持っていません。下記の内容はWindows パソコンにChromebook 互換ソフトをインストールして確認しました。本物のChromebook ではここに書いてある内容と異なる場合もあるかと思います。
このページはザっと読んでから、まとめの項にある動画をお聞きください。
パソコンはネット検索とメールができれば良い。Chromebook はそのような人に最適なパソコンです。ひとことで言えば、Google Chrome 専用パソコンです。Chromebook のキーボードは当然ですが、Windows ロゴキーがありません。Caps Lock キーの位置に検索キーがあります。検索キーがWindows ロゴキーと同じような役割を担います。それを除けば、キーボード配列やキーボード操作はWindows とほぼ同じです。マウスも使用できます。タッチパッドとタッチパネルもほぼ同じです。
Chromebook は低性能で低価格帯の機種でも、快適に使える事が売りです。2020年以降、GIGAスクール構想や、リモートワークの普及で注目され、小中学生の一人一台所有や、社会人の2台目パソコンとしての売り上げが伸びているそうです。
Windows8.1 のサポート終了は2023年1月です。Windows11への移行を検討中の人は、Chromebook への移行も考えて良いのではと思います。
Chromebookを理解するのに参考になる動画を見つけたので引用させていただきました。
【一番わかりやすい】Chromebookって何が違うの? Windowsとの違いにその特徴をわかりやすく説明します。はじめての購入向きです! - YouTube
Chromebookには最初からスクリーンリーダーが組み込まれています。名前はChromeVox です。Voxのスペルはブイ・オウ・エックスです。[Ctrl + Alt + Z]キーを押すと、いつでもどこでもChromeVox の開始と終了ができます。ユーザー補助機能の設定で有効にしたら、電源投入直後からしゃべりだします。
画面表示内容は正確に読み上げてくれますが、日本語入力のカナ漢字変換ではぎこちなく聞こえます。引き続き注視したいと思います。
冒頭で「Google Chrome専用パソコン」と書きました。Chromebookを起動したら、デスクトップ上は最初からChromiumブラウザがあり、Google検索ページが表示されます。Windowsのパソコンで、GoogleChromeだけを起動したのと同じ状態です。
ブラウザ上で、ネット検索のほか、GMail、YouTube、グーグル翻訳、ドキュメント、スプレッドシート、等々のアプリを使うことができます。タッチパネルの有無によっても違うようですが、Google Playアプリも使えます。アンドロイド系のスマホやタブレットと同じように使えるようです。
WEB版Microsoft365 も使用できます。Google アプリのドキュメント、スプレッド、スライドは、Microsoftのワード、エクセル、パワーポイントと互換性があります。
Google ドライブはクラウド上のストレージです。Googleアカウントを作成すると15GBのGoogle ドライブが無料で使用できます。Chromebookで作成したファイルはGoogle ドライブに保存されます。15GBを超える場合は有料になるので、この費用も発生します。
Chromebook のOSはGoogle Chrome OS です。そのままの名前ですね。CloudReady はWindows パソコンに搭載できるGoogle Chrome OS の互換OSです。
筆者はChromeBookを持っていません。Windows パソコンにCloudReady を搭載して、ChromeBook互換機を作りました。
2020年4月、2010年に購入した廃棄予定のパソコンに、CloudReady をインストールして、Chromebook 互換機を作りました。グーグルアカウントでサインインし、スクリーンリーダーのChromeVox を有効にしました。デスクトップ上にはChromium ブラウザだけがあり、グーグル検索ページが表示されています。
グーグル検索ページからパソボラさーくる虹のホームページにリンクして読ませてみました。下の動画はその状況を、廃棄寸前の古いデジカメで撮影したものです。YouTuber ではないので、説明がぎこちなくて申し訳ありません。スクリーンリーダーの音声に注目して、動画をお聞きください。
動画の中で、たびたび「検索+スペースキーで有効にします」と読み上げます。[検索]キーは[Shift]キーと[Tab]キーの間にあります。Windows用キーボードでは[Windows+スペース]キーで代用します。[Enter]キーでもOKです。
動画の再生時間は約11分です。
ChromeVox メニューと言う便利な道具があります。[検索+ピリオド]キーを押すとChromeVox メニューが起動され、横一列に11個のメニュー項目が並んでいます。左右矢印キーで11個のメニュー項目を移動し、上下矢印キーで縦方向に移動します。
見た目はWindows のメニューバーに似ていて、できることはPC-Talker で[Ctrl+Alt+Win+F12]キーを押したときに起動される、コマンドヘルプに似ています。
下の動画はこのメニューを利用して、パソボラさーくる虹のホームページを読ませたときの状況です。
動画の再生時間は約11分です。
2022年現在、CloudReady を提供する会社はGoogle に吸収され、CloudReady はChromeOS Flex に名称が変わりました。CloudReady は10年以上前の古いパソコンにもインストールできましたが、ChromeOS Flex は古いパソコンにはインストールができません。
2024年1月、10年以上前の古いパソコンにもChromeOS Flex がインストールできました、 CloudReady はサクサク動きましたが、ChromeOS Flex はモタモタした感じです。ソフトが進化すると、ハードに負担がかかるのはいつも同じです。
ChromeOS Flex の詳細は下記リンクからご確認ください。
Chromebook 関連公式サイトが3件
Chromebook のキーボード ショートカット - Chromebook ヘルプ (google.com)
組み込みのスクリーン リーダーを使用する - Chromebook ヘルプ (google.com)
見えない人と見えづらい人向けのサイトが3件 (Windows限定)
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