おことわり

2022年現在、CloudReady を提供する会社はGoogle に吸収され、CloudReady はChromeOS Flex に名称が変わりました。以下はChromeOS Flex の説明に従ってください。

ChromeOS Flex ヘルプ (google.com)

 

CloudReady

WindowsパソコンにCloudReadyをインストールするとChromebook互換機になり、Chromebookとほぼ同じことができるようになります。


2台のパソコンについて

CloudReady をインストールするパソコン(Chromebook互換機)

  CPU:64bit

  RAM:2GB 以上

  ストレージ:16GB 以上の空き(HDDまたはSSD)

  Cドライブのストレージはすべて削除されます。

  Cドライブのストレージは取り出して、他のHDDまたはSSDを装着することをお勧めします。

 

インストールメディアと、メディアを作成するパソコン

  インストールメディアは8GBまたは16GBのUSBメモリです。

  インストールメディアを作成した後、Chromebook互換機にするパソコンにインストールします。


作業手順の概要

準備作業:インストールメディアを作成するパソコンでの作業

  ①:GMailアドレスを取得して、グーグルアカウントを作成します。

    すでにアカウントを持っていたら、同期して利用できます。

  ②:USB Maker をダウンロードします。

  ③:USB Maker を起動してインストールメディアを作成します。

    インストールメディアの作成時間はUSB3.0の場合で約20分です。 

 

設定作業:CloudReady をインストールするパソコンでの作業

  ④:CドライブのHDDまたはSSDを交換します。

    Windows用と、CloudReady用のメディアを作ったら、使い分けができます。

  ⑤:USBメモリから起動してUSBメモリへのセットアップをします。

  ⑥:Cドライブへのインストールとセットアップを実行します。

    Cドライブの内容はすべて削除されます。

  ⑦:USBメモリを取り出して再起動します。

 

補足説明

  ④ができない、またはやりたくない場合は、④と⑥をスキップして、

  ⑤で作成したUSBメモリからCloudReady を起動することもできます。遅いです。 


準備作業の詳細

インストールメディアを作成するパソコンでの作業

①:GMailアドレス取得と、グーグルアカウント作成

グーグルアカウントを持っていたら、同期されて利用できます。持っていなければ新規作成して下さい。

Gmail アカウントの作成 - Gmail ヘルプ (google.com)

②:USB Maker をダウンロード

CloudReady Home エディション ダウンロードページ

上記のページにリンクしたら、下方向にスクロールし、下図左側の「DOWNLOAD USB MAKER」をクリックします。

③:インストールメディアの作成

USB3.0のポートに、USBメモリーを挿入します。

ダウンロードした「cloudready-usb-maker.exe」を起動して実行します。

インストールメディアがUSBメモリに作成されます。所要時間は約20分です。


設定作業の詳細

CloudReadyをインストールするパソコンでの作業

④:CドライブのHDDまたはSSDを交換

インストール先のパソコンで、CドライブのHDDまたはSSDを取り出して、新しいものに交換します。

 

パソコンを裏返して、ネジを数本緩めるだけで取り出せる場合と、キーボードなどの分解が必要な場合があります。取り出すのが難しそうな場合は無理しないであきらめてください。Cドライブの内容が削除されても良い場合は取り出さないで、次に進んでください。

 

Cドライブを交換した場合は手順⑤⑥⑦の順に進んでください。交換しなかった場合で、Cドライブの内容が削除されても良い場合は手順⑤⑥⑦の順に進んでください。Cドライブの内容を削除したくない場合は手順⑤⑦の順に進んでください。

 

手順⑥をスキップした場合、手順⑦ではUSBメモリから起動します。遅いです。

⑤:USBメモリへのセットアップ

最初にBIOS設定で、USBメモリから起動するようにします。その後、USBポートにインストールメディアを挿入して、パソコンを再起動します。USBメモリからCloudReadyが起動されて、セットアップが開始します。

 

USBメモリから起動するため動きが遅いです。USBメモリのランプを見て、点滅している間はマウスやキーボード操作を待ってください。省エネで画面表示消えた場合は、電源ボタンを軽く押してください。

「 Welcome ! 」と表示されたら、

「 English ( United States ) 」をクリックします。

言語とキーボードの選択をします。

どちらも「日本語」を選択します。

「 Welcome ! 」が「ようこそ!」に変わりました。

「続行」をクリックします。

ネットワークの接続をします。

SSIDと、セキュリティキーを入力します。

グーグルアカウントのメールアドレスを入力します。

続けてパスワードを入力します。

学校や会社で使う場合の手続き画面です。

個人利用では画面右上の「X」をクリックして閉じます。

USBメモリでのセットアップが終了しました。

手順⑥に進むか、このまま使うか、シャットダウンをすることができます。

 

シャットダウンをするときは、画面右下をクリックし、

上段中央の電源アイコンをクリックします。

⑥:Cドライブへのインストールとセットアップ

手順⑤から継続するか、手順⑤でシャットダウンをした場合はUSBメモリから再起動します。

 

画面右下をクリックします。

「Install OS」をクリックします。

 

画面表示に従って操作してください。

手順⑤と同じような操作をCドライブで実行します。

セットアップが終了すると、自動的にシャットダウンされます。画面が暗くなってもUSBメモリは読み書きされています。USBメモにのランプを確認し、点滅しなくなるまで待ってください。点滅しなくなったらUSBメモリを取り外してください。

⑦:USBメモリを取り出して再起動

USBメモリが装着されてないことを確認して、電源を投入します。ログイン画面が表示されたら、グーグルアカウントでログインします。

 

手順⑥をスキップした場合はUSBメモリから起動することができます。遅いです。


作業手順の補足

手順⑤についてはこちらの記事も参考にしてください。USBメモリから起動するためのBIOS設定の説明もあります。

ChromebookをUSBメモリだけで体験する方法。購入の検討にも使える! | できるネット (dekiru.net)

 

手順⑥についてはこちらの記事も参考にしてください。

手持ちのPCにChrome OSをインストールする方法。古いパソコンをChromebookのように活用できる! | できるネット (dekiru.net)

 

手順⑤を開始して、最初に言語とキーボードの選択をすると、画面表示が英語から日本語に変わります。

「 Welcome ! 」が「ようこそ!」に変わります。

「 English (United States) 」が「日本語(日本)」に変わります。

「 Accsessibility 」が「ユーザー補助機能」に変わります。

 

「 Accsessibility 」または「ユーザー補助機能」に進むと、スクリーンリーダーであるChromeVox を有効にすることができます。すると、電源投入直後からしゃべりだします。尚、ChromeVox のことを音声フィードバックと呼ぶことがあります。

 

「ユーザー補助機能」は視覚や聴覚の補助機能があります。ChromeVox(音声フィードバック)以外のロービジョン向けの機能もあります。画面の白黒反転や、マウスカーソルの色や大きさの設定ができます。インストール終了後も、設定変更ができます。

 

CloudReady をインストールしたいと思った2010年購入のパソコンが、USBメモリから起動できないと分かったので、それとは別のパソコンにインストールしました。おおよそ2012年以降に製造されたパソコンが、USBメモリから起動できるようです。

 

ふと思いついて、そのSSDを2010年購入のパソコンに移したら、起動することができました。Windows では全く使い物にならない、廃棄寸前だったパソコンが、CloudReady ではサクサクと動いています。